2月 24 10

渡来宏明 『How to Rock』 全曲レビュー

by yoppy

渡来宏明 - How to Rock

また、渡来宏明くんのアルバムのミックスをお手伝いしました。時間が経ち、ようやく、ある程度は客観的に聴けるようになったので、レビューをしていきたいと思います。

How to Rock』のアルバム制作は、1年以上にわたるプロジェクトで、時間のある週末には、オーバーダブの試行錯誤を含めてのアレンジ・ミックス作業を2人で行ないました。途中、彼が家に来るたびに、「あいつ、来すぎじゃね?」「そういう言い方はないだろ、おまえなんかより全然付き合いは長いんだよ!」といった、夫婦の小競り合いも数度ありましたが、アルバムも無事完成し、今は何も言うことはありません。

やたら時間を掛けたミックス作業に比べると、最後は完全に飽きてマスタリングがけっこう適当なかんじになってしまったのが、エンジニアとしては悔いが残るところですが。(えっ、マスタリングもぼくがやるの?という話もありますが……)

友達のふりで

オープニングチューンにふさわしい曲調ですね。準備体操ができていないキッズを置き去りにするかのような疾走感。

彼のロック技能と浮気願望のすべてがここに詰まっていますね。いわば、名刺代わりの一発。

スノーバニーズ

あの頃の元気だったJALさんに、スキーのCM曲として流して欲しいかんじですね。

この曲は、アレンジを重ねていくにつれ、雪のキラキラしたイメージが徐々にできあがっていくのが楽しかったです。ほぼ、意図どおりのエンジニアリングができたので、ぼくのことも褒めてほしいですわ!

聴きどころは、ぶいぶいと全体のドライブを引っ張っていくベース。普通のとファズと2本をミックスして鳴らしています。

イッツアミラクル

直球勝負のごきげんナンバーと思いきや、Strawberry Fields Foreverばりにテイク数の多かった難産曲。ロイクのものまねは難しい。

聴きどころは、リズムギター群のおりなすキレのあるグルーヴ。そして、ミックス過程で遠くに追いやられたところで鳴っているストリングス。

ブルー

演奏と録音がうまくいっていたため、簡単に完成した曲です。

このリズム隊は、日本人にしてはシャッフルがわかっています。

オルガンはコンボっぽい音が良くなっているのですが、B3みたいなのが嫌いなわけではなく、彼の所有しているカシオトーンではこの音しか出せないからです。

愛は素敵なもの

これはお気に入りの曲です。直球のエイトビートと思いきや、Bメロでの「右往左往」の長言葉選び。サビで12弦ぽく鳴っているカウンターメロのオブリもぐっときますね。

密度のある中、楽しめるところが多い曲。それでいて短く終わる。エンディングでの歌のコールアンドレスポンスで曲が終わった瞬間に、勢いよくがっついていたロックンロールのどんぶり飯の前にビシッと箸を置くイメージですね。ごちそうさまでした!

ロックンロール電波

このアルバムのフィジカル担当の最たる部分。

エンジニア視点だと、一番録音がよくなかったという印象の曲。サウンド的にはThe Whoみたいのを目指していましたが、音を飽和させずに、ダイナミクスを出すことに苦労しました。

間奏部分最後のジャン・ジャック・バーネルのようなベースのパッセージが好きです。裏拍の最後の最後のところまで粘れているのが、彼のベースの演奏の良いところですね。

あんなに愛しあったのに

コーラスグループのような掛け合いと、リードボーカルのファルセットボイスは、日本人では、不仲でなかったころのビジーフォーくらいしか再現できませんね。

少ない音でアンサンブルがまとまっていて、録音の素材も良かったです。こういうのを評価すると、玄人っぽいぜ!

僕は名優

これは好きですねー

ただ、これも難産曲で、いろんなオーバーダブを差し替えました。

イントロ、左側で鳴っているシンセベースみたいなのは、ショルキーの音です。「インベーダーみたいにかっこよくなった!」とCDRを彼が持ってきたときのことを良く覚えています。

非骨太系のJellyfishなんかも好きなファンとしてひとつだけ要望があります。せっかくAメロがシンプルなアレンジなのだから、2コーラス目では余計なオブリをたくさん放り込んで欲しかったですね。(彼の機材的な事情で難しい部分もありますが。)ロックの現人神(または街の聖者)こと、渡来くんがステッキを振りながら行進していると、だんだんと仲間が増えていくイメージのアンサンブル!

あと、ギターソロのOKテイクを初めて聴いたときは、お前ばかだろーって、本気で思いましたね。大サビの神々しくもあるコーラスワークも大好物です。

美しい僕の彼女

彼はこういうやつが一番得意。やっぱりシャッフルです。この曲が一番苦労なく、素の才能で作り上げているかんじがしますね。

ギターソロはオケの構成を含めて、このアルバムでのリードワークの一番の聴きどころだと思います。けっこう難しいこともやっています。(中高生は『ネイキッドガール』のエンディングを楽しみましょう!)

ネイキッドガール

初めて聴いたときに、「もっと現代的な音にしたら、フランツフェルドナンドっぽくなるね!」と指摘したら、彼はそのバンドを知りませんでした。

先輩の真田さんのドラムをたくさんいじらせていただいた曲。「ディスコパターンなのに、バスドラにパンチがない!」と、手でひとつずつサンプルを置いていったりもしました。(次回はミックスの自由度を高めるために、ドラムをパラで撮っていただきたいですね。ぼくはミックスしませんが!)

31

シングル切るならば、これですね。

こういうのを聞くと、彼はギターをシャープに鳴らす技術に優れていると思いますね。

ナッヂとしての真田さんも得意そうなパターン。もちろん、僕も好きです。

ちなみに、アルバムが発売されたときには、彼は既に35歳になっていました。

恋はネバーエンド

これは詰まっている音の数でも想像できますが、苦労しました。でも、目指すべき方向というか、最終的に鳴るべき音はイメージしやすいので、面倒くさいだけで、あまり悩まないパターンですね。

彼はシンセを持っていないので、オーケストレーションをファズギターの重ね録りでしか対応できないため、こういったポップ偏執者のような仕上がりになります。(前作『秘密のメロディ』同様に。)

これでフィジカル的な強さが不足していたら、「ティーンのためのロックンロールバイブルを作る!」と言い遺して死にそうですね。おっさんが休日の限られた時間で、自室にこもって、このアンサンブルを作り上げている姿を想像するだけでおもしろいですし(一部のテイクで、彼の奥さんが掃除機を掛ける音などがカブっています!)、みなさんもCDを買うべきです!と強く言えますね。

2月 21 10

浅草から浜離宮 (2010年2月14日)

by yoppy

Sensoji is under the repair work

浅草寺は改修工事中。ドラゴンがかっこいい。

浅草花やしき (7)

ひさびさの花やしき。こちらも一部改装工事中。災害が起きたら全員助からないであろう雰囲気は、とても好きです。

Water Bus (Asakusa to Hamarikyu) (4)

水上バスのりばも改装中。そこから見える東京スカイツリーも工事中。ここまでくると、なにか象徴的なものをかんじます。

浜離宮 (4)

夕方の浜離宮や新宿御苑って、いつもこんなかんじですよね。こういうのも好きですねぇ。

2月 1 10

はじめての相撲観戦

by yoppy

朝青龍 vs 白鵬

(恥ずかしながら、)生まれて初めて相撲を観てきました。

潮丸の引退興行、いわゆる花相撲だったのですが、(4人で座るには少々きゅうくつな)升席一番前だったので、取組の様子がよく見えました。本場所では見られない、しょっきり、髷の結い方実践、歌(?)など、サブアトラクションも豊富でした。

冗談で「朝青龍の最後の土俵かもよ」なんて言っていたのですが、そのあと、本当に引退の流れになってしまい、びっくり。いろいろ意見はありますが、体力的な力を残したまま、スポーツ選手が引退してしまうのは残念です。

売店で金の筆文字ででかでかと「把瑠都」と書いてあるTシャツが欲しかったのですが、サイズ展開が大きすぎて断念していたところ、トイレから帰ってきた後輩がしれっとそれを着ていて爆笑。

1月 25 10

苔器 はりねずみ 蘇生

by yoppy

苔器 はりねずみ

去年の台風のときに倒壊してしまった苔はりねずみをようやく修繕。(1度目の修繕直後に、落下事故に遭ったため、実は2度目の修繕ということになりますが。)

ちゃんと、もともと植えてあったアラハシラガゴケを用意しました。ケト土と砂利をまぜた用土は苔玉用の小袋に入っているものを使いました。(土は少量欲しいことが多いのですが、大きな袋で売っていることがほとんどなので、こういった売り方は、本格的な園芸が趣味でない、ぼくみたいな者には助かります。)

苔のはりねずみは、死んでもまた生き返るところが素敵ですね。

苔工房 (rakuten)

11月 22 09

ディスク収納のコツは、中古売却という考えを捨てること

by yoppy

CDs

2年前から、CDを買うと、そのケースをアッコさんばりに叩き割って捨て、中身をポリプロピレンフィルムの外袋+不織布のスリーブに移しかえるということをしています。

これを束ねて、収納用のバスケットに入れると、通常のプラケースに対して、収納スペースを4分の1くらいに圧縮することができます。(余談として、この収納をやりはじめると、デジパックがとても嫌いになります。)

このコンパクト収納に味をシメて、DVDのトールケースも特殊ジャケじゃないものは全部捨ててやりました。(詰め替え先のフィルムと不織布はmusic-supply-shopで買いました。)

DVDs

すっきり!

 CDよりもケースの背中の幅があるぶん、DVDのほうがケースを捨てたときの圧縮され具合にインパクトがあります。5分の1から6分の1くらいの体積になるかんじ。

なお、2000年代初頭までのDVDトールケースは、現在流通しているものよりも背中の幅が広いので、フィルムの中にしまい込むときに、ジャケットの紙を中途半端な位置で折り込まないと入りません。また通常のトールケースに戻して、中古で売ろうとする場合は、注意が必要です。

さらにこの収納を推進して、ゲームまでやってみたりして。

GAMEs

中古販売を気にしないのが、ディスク収納の極意と学びました。

クソをつかんだら、はたくように売る。そうじゃないもの(=一定期間所有しているもの)はそのコンテンツを楽しませてくれた人に感謝しつつ、(なるべく高く)中古売却するというゲスな考えと一緒に、ケースを捨ててしまいましょう。(パワーポップの中古CDや、Xbox 360の中古ゲームなんて、どうせ売っても二束三文ですよ!)

CD Rack

CD棚はこんな感じ。デジパックや2枚組を無視すると、理論上1,000枚は収納できるキャパシティを持っています。

テプラでインデックスを貼っていますが、枚数のキリの良いところで区切っていったら、邦楽は「く~そ」というインデックスができてしまいました。(くその筆頭は□□□さんのファーストになっております。)